決断、そして振り出しに戻る
不動産屋さんから「擁壁が理由で建てられないかもしれない」というメールが届いた。
敷地の一方が用水路に面していて、土手になっているところを擁壁(ようへき)で固めている。どうも擁壁はなかなか難しいやつで、軽く検索するだけで、いつ作られたのか、誰の持ちものか、土地は擁壁の上側なのか下側なのか、そして実際こんなトラブルが起きた・起きる可能性があるというのが山程ヒットする。
結論からいえば、この土地はあきらめた。
知り合いの設計士さんに現地まで行ってもらって、測るものを測って、役所に確認し、その上でアドバイスをもらった。要点は、
- 擁壁があるけどこの建物は安全です、と建築士が示すことになる
- それを満たすためにはいくつか方法があるが、擁壁がない場合には発生しない費用がかかる(例:擁壁をやり直す)か、建物の設計に制約が生じる(例:建物を擁壁から○メートル離す)
- 満たしたとしても、すでにひび割れがあったりで、万が一崩れたときなどに所有者としての責任が生じる
自宅ならともかく、のんびりセカンドハウスを楽しみたいだけのために、無用なリスクをとりなくないので、あえなく断念。
不動産屋さんに電話で判断結果を伝えて、了承をもらう。売主さんも売却に向けて動いてくれていただけに申し訳ない気持ちもある。重要事項説明でも擁壁があることは聞いていたにも関わらず(ただそのときは建物はちょっと離した方がいいかもしれません、というくらいだった)、契約をキャンセルしてもよいと提案してくれた不動産屋さんの良心に感謝。